映画『最強のふたり』 観た感想
YouTubeで何気なく動画を漁っていたら、ショート動画でアマプラで配信されている観るべき映画TOP10なる動画があった。
プライム会員なのに最近ほとんど活用していなかったので、せっかくなので取り上げられている映画を観てみるかあと思った。
ほとんど有名なもので、何作品かは観たことがあるものだった。
その中で今日観たものは
『最強のふたり』
2011年製作/フランス映画/上映時間:112分/PG12
出演:フランソワ・クリュゼ、オマール ・シー ほか
だ。
結論、感動した。
事故で全身麻痺になってしまった大富豪のフィリップと彼の介護士として雇われた青年ドリスが垣根を越えて友情を結ぶ、実話をもとにしたヒューマンコメディである。(wiki抜粋)
スラム街出身のドリスは礼儀など知らず、フィリップに遠慮することなく雑な仕事をしたり失礼なことを言ったりする。だがそんな彼をフィリップは逆に気に入ってしまい友情が育まれるのだが、私もフィリップに共感できた。
障害があると相手は良かれと思って気を遣ったり配慮したり優しい言葉を掛けたりすることが多いと思う。実際私もそうされて生きてきた。でも私的にはドリスのように障害を茶化したり少し雑に扱ってくれた方が気分的には楽だし対等に扱われているなあと感じる。(そう思う私が少数派なのかなあ)
あと劇中でちょくちょくドリスがフィリップに下ネタを言っているが、そういうのも私は嬉しかったりする。タブーにされがちだけど、人間だしそういう話題で盛り上がりたいときもある。まあ下ネタに関しては障害あるなしに関わらず苦手な人がいるからちょっと話が違うけど。
要は対等に扱ってほしいのだ。まあフィリップはドリスに身の回りの世話をほとんどやってもらっているし、現実でもなにかしらの障害がある人は誰かに身体的に介護してもらっているから、身体的に対等になることはほぼ不可能なんだけど。
ただ精神的、心の繋がりは対等であってほしいと常に思う。難しいことなんだけどね。
家族のこともあり、ドリスがフィリップの介護を辞めることになった。新しい介護士は真面目で健康のことを考えてくれているのだが、真面目すぎるがゆえ融通が利かずフィリップには合わなかった。
フィリップが発作を起こしたことをきっかけにドリスが家に訪れ車でドライブ(?)し、レストランでフィリップが文通していた女性と初対面したところをドリスが見送ったところで物語は終わるのだが、そのときのドリスの笑顔がとても美しかった。なんか男の友情を表しているような表情だった。
いい映画は終わりかたが美しい。というのが私の持論
全体を通してなんかフィリップが不良に憧れている優等生女子にみえてきた。
気持ちは分かります。フィリップさん。私も夜中に飲みに行こうぜ!と言われたらホイホイついていくような人ですから。
大富豪ということもあり交遊関係は限られているだろうし、障害があることによって羽目を外すことが出来なかったんだろうなあということが痛いほどわかる作品だった。
同時に私も白馬の王子様ならぬバイクの輩さまに憧れていると気づかされた作品だった。