人生模索中日記

人生後ろ向きに生きることも大事

社員時代で得たもの

現在働いている会社も人の入れ替わりが激しいらしい。2週間ほどで辞めたそうだ。

まあ今の時代、中小企業はどこもこんな感じなんだろうなあと思いながら他の従業員の会話を聞いていた。なんかぶつぶつ会社に文句を言っていたので辞める傾向はあったらしい。あくまでも噂だから真相は分からないが。

 

社員時代を思い出す。常に人手不足だったあの頃を。人が基本1日で辞めていくので、こちらとしてもどうせこの人もすぐ辞めるんだろうなと思いながら接していた。

昼間は何とかまわせていたが(実際はまわせてないが)夜勤は万年人手不足だった。

いや、厳密には夜勤のほうがまわせていた。

なんだか矛盾するようだけど、要は夜勤は客先に何人以上は絶対現場に入れるという契約だったので、仕事の量は昼間より少ないのだが、人の数が足りなかったのだ。

なので夜勤で急遽人が足りなくなったら社員である私が駆り出されるのだ。

早朝5時30分から仕事をして当日に責任者から今日夜勤も頼みますと言われることも何回かあった。

午後から夜勤まで休憩をもらえたりしたけど、それでも当日言われるのはきつい。特に夜用事があるわけではないけど、心の準備とかね、あるじゃない。というか雑に使われると反抗したくなる。

 

夜勤は特殊な仕事なので、ヘルプで呼ばれた私が簡単にできるわけではなく。雑用という雑用を行っていた。

従業員からもっと人を入れろと言われ続けたがそうはいっても人を雇うほどの資金がない。

中流家庭で育った私は恥ずかしながらそのときはじめてお金の大切さを学んだ…気がする。

責任者も客先、従業員、本社、支店長(たまに労基から)などあらゆる方向から板挟みされ相当溜まっていたのだろう。部下の私に当たり散らかしていた。私だって従業員にいろいろ言われてるのに。

責任者の立場も痛いほどよく理解出来たので私は多少理不尽でも指示に従い現場に入った。

 

 

 

そんな私からすれば今の仕事は全然まともなのだか、やはりキツイのだろうか。

もちろん人によって業務が異なるから一概には言えないし業務の一部をフォローしてもらっている私が言える立場ではないのは重々承知だが、それでもこの時期はどの部署も暇だと聞いている。実際その人も何か手伝えることはありませんかと訪ねてきていた。

正社員になるための踏み台として利用していただけかもしれないが。

あまりいい思い出はないが、理不尽に耐え今の仕事が苦に感じないと思えるようになったので、あの経験も悪くなかったのではないかと思えてきた。

 

こんな私は「昔に比べたら今は全然楽だ」とか「若い時は苦労してなんぼ」と言っている上の世代に片足突っ込んでいるのだろうか。